実相院(かえる編)

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実相院(かえる編)

岩倉の地にひっそりと佇む実相院は、1229年に創建された歴史ある門跡寺院。もともとは紫野にあった寺院でしたが、洛中(現在でも上京区に実相院町の地名が残っています)へ、そして応仁の乱の戦火を避けるために岩倉の地へと2回の移転を経験し、現在に至っています。内部には狩野派絵師による襖絵や古文書が展示され、控えめで上品な門跡寺院ならではの雰囲気を味わうことが出来ます。
そんな実相院は、毎年、新緑の季節になるとあるいきものがやってくることで知られています。そのいきものとは、寺でお守りにもなっている希少生物のモリアオガエル。彼らは五月になると庭園の池付近へ白くやわらかいボール状の卵を産みにやってきます。卵からかえったおたまじゃくしたちは庭園の池で成長し、夏には裏山へと帰っていきます。そのかわいらしい姿は、秋の紅葉に負けず劣らずの人気ぶりです。

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