お直し事例集着物の修理:きものクリニック 悠遊舎

母の振袖を娘へ

母の振袖

成人式を間近に控えた娘さん。着物姿のお母さんの写真を見て、「成人式にこれが着たい!」とオーダー。元々はお母さんが成人式に着た振袖だったという。その後、袖をカットして訪問着として着用していた。カットした袖が良い状態で残されていたので、縫製してつなぎ目が目立たないように金彩で加工を施した。生まれ変わった振袖を見て、娘さんも当時を思い出したお母さんも大喜び!後日お礼状が送られてきたという。

修理例

着物の修理(かけつぎ) 修理期間目安:1週間

着物のかけつぎ・ビフォー
着物のかけつぎ・アフター

カットされた袖部分を縫製。縫い目がわからないように、周辺に金彩で繊細な加工を加えた。つなぎ目部分のみだと不自然なので、着物に施されている季節の花や柄など、全体のバランスを考え身頃にも金彩を散りばめたという。最後に、京洗いといわれるドライクリーニングとプレスをして完成。時代の経過を感じさせない仕上がりとなった。

生まれ変わった着物

元の着物の柄に馴染むよう身頃部分にも金彩をほどこしたことで、より一層華やかな印象に生まれ変わった。

アレンジ修理例

着物のしみ抜き(黄変)・ビフォー
着物のしみ抜き(黄変)・アフター"

着物のしみ抜き(黄変)
皮脂汚れや汗染みなどを放置して、収納しておいたことで出来てしまう黄変。専用の液体の濃度を少しずつ調整しながら、色抜きをしていく。

着物のしみ抜き(カビ)・ビフォー
着物のしみ抜き(カビ)・アフター

着物のしみ抜き(カビ)
染みを放っておくと発生してしまうカビ。生地にダメージを与えないようにするのが難しい。カビ落としには、長年の経験が必要だという。

着物のスレ・ビフォー
着物のスレ・アフター

着物のスレ
液体などをこぼした時、ハンカチなどで強くこすってできてしまうスレ。専用の液体で押さえ込んでいくことで、生地の毛羽立ちを元に戻していく。

今回お直しをお願いしたお店

きものクリニック 悠遊舎

店舗名:きものクリニック 悠遊舎
住所:京都市下京区高倉通松原上る葛籠屋町511
分類:着物

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